ルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社 アフトワズ社との戦略的パートナーシップの完了に向け合弁会社を設立

本件は、ロシア・モスクワ現地時間12月12日(水)の10:15(日本時間:同日16:15)に発表したプレスリリースの参考和訳です。

2012年12月12日

  • ルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社は、商品投入とロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズ社への技術移転を加速させるため合弁会社を設立する。
  • ルノー・日産アライアンスは、本合弁会社アライアンス・ロステック・オートBVの株式の過半数を取得する。同社はロシア市場を牽引し、ラーダブランドの車両を生産するアフトワズ社の経営権を持つことになる。
  • 本合弁会社の設立により、急速に成長するロシア市場で、ルノー、日産、ラーダ間のシナジーと商品開発が促進される。

ルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社は、各社が持つアフトワズ社の全株式を保有し、安定的で長期的な株主となる合弁会社を設立しました。アフトワズはロシア国内でラーダブランドを展開する同国最大の自動車会社です。

ルノー・日産アライアンスのCEOであるカルロス ゴーンは12日、ロシアン・テクノロジー社のジェネラル・ダイレクターでありアフトワズ社の取締役会長であるセルゲイ チェメゾフおよび同社社長のイゴール コマロフとともに、モスクワで行われた式典において、アライアンス・ロステック・オートBVの設立を発表しました。

カルロス ゴーンは、「本日の歴史的な合意は、ルノー、日産、アフトワズの3社全てにとって有益なものとなります。すでに強固な関係を構築しているパートナーシップに重要な新しい1ページが刻まれました。本合弁会社は、私たちのロシア市場における攻勢に拍車をかけ、ロシアの自動車産業のリーダーであるアフトワズ社の競争力を支えていきます」と述べました。

今回取り決めた要件によると、ルノー・日産アライアンスは2014年半ばまでに230億ルーブル(7億4,200万ドル)を投資し、アライアンス・ロステック・オートBVの67.13%の株式を取得します。また、アライアンス・ロステック・オートBVは、アフトワズ社の74.5%の株式を保有することになります。

2008年にアフトワズ社の株式を25%取得し、同社の再建を支援したルノーは、2014年6月までにアライアンス・ロステック・オートBVへ約113億ルーブル(3億6,600万ドル)を投資し、同合弁会社の株式の50.1%を保有する予定です。これまでアフトワズ株を保有していなかった日産は、今回新たに117億ルーブル(3億7,600万ドル)を投資し、2014年6月までにアライアンス・ロステック・オートBVの株式の17.03%を保有する予定です。

また、ロシアン・テクノロジー社は、同時期までにアライアンス・ロステック・オートBVの株式の32.87%を保有する予定です。

今回の取り決めの一環として、ロシアン・テクノロジー社は、今後予定されているアフトワズ社の非中核資産の売却により得られる収益80億ルーブル(2億5,800万ドル)によって、同社に対する債権の条件を変更します。無利子負債の残額460億ルーブル(14億8,000万ドル)は、2032年まで返済期間が延長されます。これによりアフトワズ社のバランスシートは流動性の制約のない健全なものとなります。

アライアンス・ロステック・オートBVは、本契約が完了する2014年までに、現在トロイカ・ダイアログ・インベストメント社が保有するアフトワズ社の株式を全て買い取ることになります。

なお、本取引は、事前に取り決められた条件に従って実行されるものです。

ともに欧州の経済成長のエンジンに

アライアンス・ロステック・オートBVの取締役会は、アフトワズ社の株主の決定を尊重しながらルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社が議論する場となります。

今回の取り決めの一環として、ルノー・日産アライアンスのCEOのカルロス ゴーンは、アライアンス・ロステック・オートBV の取締役会長に就任する予定です。取締役会の構成員は以下を予定しています。

‐ ルノー・日産アライアンスから3名:ルノーの副社長であり最高財務責任者(CFO)のドミニク トルマン、日産の副社長であり最高財務責任者(CFO)のジョセフ ピーター、ルノーのSVPでありユーラシア地区リーダーのブルノー アンセラン

‐ ロシアン・テクノロジー社から2名:ジェネラル・ダイレクターのセルゲイ チェメゾフ、デピュティ・ジェネラル・ダイレクターのイゴール ザブヤロフ

また、アフトワズ社の取締役会メンバーは12名から15名に増えることになります。この内、ルノー・日産アライアンスから8名が登用される予定です。候補者は、2013年2月12日に開催されるアフトワズ社の臨時株主総会で承認されることになります。同社の取締役会長でもあるセルゲイ チェメゾフは、2013年6月以降、取締役副会長となり、カルロス ゴーンが取締役会長に就任します。

セルゲイ チェメゾフは、「ロシアの自動車市場は、新車販売台数で見ると、今まさに欧州最大の市場になろうとしています。アフトワズ社はパートナーとともに、2020年までに世界最高水準に匹敵する年間100万台以上の生産を見込んでいます。ルノー・日産アライアンスとのパートナーシップのお蔭で、トリアッティとその周辺地域に、賃金水準の高い新しい雇用が創出されます」と語りました。

今回の取り決めは、ロシアのウラジミール プーチン大統領が、サマラ州のトリアッティに年間生産能力35万台を持つ車両組立工場の始動を宣言してから8ヵ月後に発表されました。同工場は、ルノー・日産アライアンス最大のプラットフォーム共有プログラムのひとつを行う拠点となります。同工場では、すでに2012年春からラーダ「ラルグス」の生産を開始しています。さらに、ニッサン「アルメーラ」の生産も本発表の前日から開始したところです。同工場は2013年春にはフル稼働となる予定で、間もなくラーダ、ルノー、ニッサンの3ブランド5車種を生産する予定です。本プロジェクトには合計約4億ユーロが投資されることになります。

3社は他にも、モスクワ、サンクトペテルブルク、イジェフスク(トリアッティの北700kmに位置し、アフトワズ社が2012年に取得)の工場で車両生産を行います。各工場は今後も新たなプロジェクトおよび投資によってメリットを享受することになります。

トリアッティ工場の拡充と、それ以外の生産工場での予定台数を合わせると、ルノー・日産アライアンスとアフトワズ社は、2016年以降、少なくとも年間170万台の生産能力を持つことになります。

アフトワズ社社長のイゴール コマロフは、「私たちのパートナーシップの強化は、今後ともに事業を行っていく上で必然となる一歩です。昨日、アフトワズ社は、トリアッティ工場で初めての日産車を生産し、複数のブランドの車両生産拠点となりました。急速に統合していくことで、私たちの共通の取り組みが効率化し、市場シェアが高まります」と述べました。

ロシアにおける昨年の自動車全体需要は、小型商用車も含め265万台でした。2012年には、290万台に増加すると見込まれています。

ルノー・日産アライアンスにとってロシアは世界で3番目に大きな市場です。昨年のロシアでのアライアンスの自動車販売台数は、ラーダ車57万8,387台を含めて87万8,990台となり、市場シェアは33%近くに達しました。

以 上

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